10月30日付・朝日新聞の「天声人語」。 内容は大王製紙・井川元会長の私的借金についてだが、記事の冒頭に寺山修司のギャンブル論が載った。(これは、けっこう話題になった)
競馬ファンは「負けるべき必然」に賭けている、が書き出しだった。つまり偶然の勝ちより、やはりだめかの安心感を楽しんでいる。だからこそ「賭博には、人生では決して味わえぬ敗北の味がある」と。まるでWIN5を指していて妙であった(笑)。
詩人・歌人としても有名な寺山修司さん(1935-1983)、競馬への造詣も深く、競走馬に関する著書も多い。私の蔵書にも、「競馬への望郷」、「競馬論」(虫明亜呂無氏との対談)、「競馬場で逢おう」、「馬敗れて草原あり」等々、がある。
いまも印象に残っている寺山修司語録は、「馬敗れて・・・」のなかにある。
競馬に負けるものは人生にも負ける。
だからこそ、何が何でも、勝たねばならぬのである。
どうです、競馬ファンなら身体にズシンとくる言葉じゃありませんか。
(カバーは、17年前購入した本のほうが好きだ(下の写真)。林静一氏が描いた少女が可愛い)
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2011.11.04