競馬ほど(本当は隠しておきたいものだが)おのれの“醜悪さ”が明るみに出るものはない。このことにうなずく読者もいるだろう。いまはないが、昔、私もそうだった。
そりゃそうだ。このところ連日の100万超3連単配当の続出には、さすがの競馬ファンも恥じも外聞もなく狙ってみたくもなる。それを裏書するように各競馬場の最終12Rのオッズが滅茶苦茶に荒れるのである。
きのうの中京11R(東海ステークス)の3連単配当は、500万を超えた。だからといって、次の最終に出るものでもない。にもかかわらず
競馬ファンの心理 だろうか、“醜悪さ”をさらけ出し高配当の馬券を買い漁っているようだ。
RFCの単勝オッズ順位は基準値を示すものだが、これを物指しとして最終レースの単勝オッズをみると、軒並み下位の馬が上位に進出してきている。これを見ても状況は明らかだ。
競馬に無理は禁物だ。損するばかりである。欲を描いてもいけない。古参の競馬人として、はっきり言っておくが、競馬を長くつづけたくば、おのれを正し、
競馬を身の丈に戻すことだ。下の写真の可愛いお地蔵さんぐらいがちょうどいい(!)。
2008.05.26