オリビエのすぐ後ろだと100%レースに集中できる。――武豊
日本ではどんなに頑張ってもユタカさんにはかなわない――オリビエ・ペリエ
(「武豊×オリビエ・ペリエ」“勝つには理由がある”小学館文庫より)
ご存知のペリエと武豊。お互いの国を往き来する世界的ジョッキーの二人。
両人の国を超えての厚い友情は、よく知られている。
今日の東京競馬9R。3歳オープン、1400芝9頭のクロッカス・ステークス。
1枠1番ステキシンスケクンに騎乗のペリエ騎手。2番人気。
2枠2番アドマイヤカリブの武豊。1番人気。
ゲートが開くや否や、ペリエ、ダッシュして先頭へ。1コーナー、武豊がピッタリ4番手に。4コーナーを廻るや、武豊、ペリエを追って、すっと直後につける。100M手前で武豊、鼻の差リード。ペリエ、負けじと、抜きかえす。
ゴール直前、武豊の両腕がスッとまえに。馬の首が竹刀の“突き”のように伸びたところで勝負あり。
GⅠではないが普通の特別レースでも、お二人はホントの競馬をしてくれる。数ある競馬なかで、馬券に関係なく心底楽しめるレースもあるのだ。