「学」という字を使わしていただくなら、わたくしの
RFC は「馬券学」である。
競馬には二つの考え方があり、もう片方を「競馬学」という。
昔は、競馬道・馬券道と言っていたそうだが、競馬の道を極めることは、“絶対”できないので、学習する分野ということで「学」が適切だと思う。
一般人は「競馬学」から入るのだが、競馬のファクターが余りに多すぎるので、馬券学まで手が届かない。そのうち少なからず競馬から身を引くことになる。
簡単にいってしまえば、競馬論なぞ、はじめから研究しないほうがいい。
スポーツ紙や競馬専門紙を読めば(見れば)、競馬論のほうはすっかり出来上がっている。早い話、眺めるだけで十分である。兎にも角にも、競馬は馬券。馬券で勝たねば話にならない。
ずいぶん前の話だが、競馬中継の短波放送で、レースまえ、解説者が“競馬論”を滔滔と述べていたが、それを遮ってアナウンサーが、
「それで、○○さん、馬券はどう買ったら、いいんでしょう」
○○解説者、曰く、
「わたしは、まるっきり馬券のほうはダメでしてね……」
「……。……?」
アナウンサー黙っちゃった。