ライブドアショック。ホリエモンがWEBサイトで集中攻撃を受けている。
世の中の荒波を痛いほど受け、それをくぐり抜けてきたわれわれ年寄りから見れば、急成長の成金企業が必ず陥る現象とみる。
彼の言動なりをマスコミ報道で眺めていると、数ある短所のなかで、つぎの3点が挙げられる。
まず、自信過剰だ。なんでも(一個人の裁量で)できると思い込んでいる。
つぎに、社長として人を管理する能力の欠如。大きくなれば人が増える、その何人かに関連会社を設立させる。底辺が広くなれば、それだけ目が届かなくなる。いい人間ばかりじゃない。悪い奴もいる。これがわかってない。
最後に、経営は、屏風(びょうぶ)を立てるようなものである。
「屏風(びょうぶ)」は、日本の文化・風習にとって大事なモノのひとつ。芸術品・美術品の背景に毅然として立つ。いかに立派なもの(者)でも、屏風という後ろだてがなくては、貧相にしか見えないのである。
さらに、屏風は広げれば広げるほど不安定になる。それを知らずして、広げていけば、やがては倒れてしまうのである。