競馬を語らせたら、稀有の論客といわれた八木沢凌さん。WEBサイトでお名前を調べても浮上してこない。いまどうしていらっしゃるだろうか。
わたくしが競馬を始めた頃、同氏の理路整然とした競馬理論に惚れたことがあった。
いわゆる“予想の美学”である。
某雑誌の対談で、彼がこんなことを述べていたのを記憶している。
「仮に軍資金が無尽蔵にでもあれば話は別だが、限られた資本の中で利益をあげるというのは至難の技だ。だからといって弱腰になってはいけない。勝負は守りに入った時はもう負け。
しかし、攻めにも限界があるから、予想は絞らなくては勝利など程遠い。競馬で勝てない人の多くは、攻めの具体性に欠ける人がほとんどだ。
ともかく半端に本命も穴も両方買う人が勝ったためしはない。私の持論でいけば、本命を買うなら結局は資本力の勝負だから我々一般人が儲かる唯一の道は穴を狙い討つしかないと悟った」
いいですねぇ。13年も前の話。言っていることに廃れはない。いまも生きている。
わたくしが、彼の言に刺激されて競馬研究の道に入ったといっても過言ではない。
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RFCデータは、13年前からの積み上げで出来たものだ。