われわれ競馬人は金曜日の夜になると、パソコンとの睨めっこがはじまる。
わたくしは、JRA-VAN NEXTを活用している。ここから厩舎・前走の騎手・着・人気と、明日の騎手と出走馬をRFCのフォーマットに書き込む。この作業は大変だが、そんなに時間のかかるものではない。たかだか12レース分である。キーボードを打ちながら、それとなく明日の競馬予想をする。これが結構楽しいものだ。
開催当日の朝は、昨夜つくったフォーマットにオッズを書き加える。これも手作業でやっているが、これとて自然と今日の予想を考えながら指を動かしているのである。
かったるいことやっていると人は言う。が、1レースごとに厩舎の思わくと騎手の乗り替わり。1レースごとに展開するドラマ。馬主と調教師の作戦。これは、ひとつひとつ丁寧に打ち込んでいる作業してみなくちゃわからんことだ。
なぜ?どうして?こんなオッズでいいのか?この馬は今日は暴れるな!波乱になるレース、堅く収まるレース……などなど。これはスポーツ紙や専門紙など目だけで追う人と、指で感じる人との「差」は当然出てくるのである。