戦中戦後の困窮にも耐え、激動の昭和をまたいで、この平成21年の今日、70歳を迎えた。
この節目の誕生日はいつもとは違う感慨を覚える。自分を混ぜて過去を振りかえれば、波瀾万丈の時代だったとは思うが、いま現在の政治・経済・社会の情勢も、先行き波乱含みの不安な時代を迎えそうである。
私的なことだが、ここまで病気もせず医者にも頼らず、70年も元気でいられたのは身体が丈夫だったからだろう。生きていくうえで大事なのは、丈夫であることと、なにが起きようと生き抜く知恵をもつことだと思う。
つねに物事を素直にとらえ、考え、労をいとわず己の身を動かす。身体の持つ機能を怠けさせず最大限に使う。それが健康の源(みなもと)なのだと、私は信じている。
また、この最大危機の渦中で、やっと日本人が真剣に「丈夫で健康な日本」を根っこから考える時期がきたのではないか、とも私は思っている。
2009.02.18