2月8日の東京競馬場で寒い中、3時間ほどパドックの柵にへばりついて競走馬の巡回に付き合ったが、勉強させられることが多々あった。
自宅を出て東京競馬場に着いたのは午後1時30分ごろだった。すぐさま下見所(パドック)に直行。運よく撮影に格好の<柵>が空いていたので、まずそこを確保した。前方にあるビル後方が本馬場。左手後方が電子掲示板、右手は騎手控え室が見える場所だ。 この場所からだと、目の前で騎手たちが整列し、騎乗前のセレモニーや、厩務員に伴われて競走馬が登退場するトンネルゲートも見える。太陽光は右手から射し込み、まさに撮影にピッタリの位置になる。 騎手はこの位置で自分の騎乗馬のオッズをみる。武騎手の右は江田騎手と柴山騎手。 さて、1時半を過ぎたパドックでは、すでに8Rの巡回が始まっていた。 今回の目的は、三浦皇成君の写真撮りなので、彼の騎乗する馬に焦点を当てる。8Rは9番のディアーウィッシュ号(結果は2着)。前の7R(結果は1着)に騎乗していたので、パドックには現れず彼の撮影は出来なかった。 9Rの騎乗は、2番フジヤマラムセス号(結果は6着)。じっと待っていたが、これもパドック騎乗無し。 10Rは2番プラズマ号(結果は7着)。これにも現れずに撮影なし。ひょっとして12Rまでダメかなと思ったりもした。 11Rは共同通信杯。当代の人気者になりつつある三浦皇成君、やっと出てきてくれた。騎乗するのは7番のショウナンアルディ号(結果は10着)。これは昨日のブログの通り。それに武豊さんの写真も撮ることもできた。 勉強になったのは、私が来る前からいた右隣の若い男性(25歳くらいか)のトークである。その隣にいる彼女に競馬を語っているのだが、その話が一部始終耳に入ってくる。またそれが驚くほど競馬に詳しいのである。だいたいパドック周回が終われば、馬券を買いにパドックを離れるのがふつうなのだが、この男と彼女は、この場所を離れようとしない。 なんと競馬情報からレース結果、それに馬券購入まで、すべてケータイでやっているのである。「こりゃぁ、すげぇや」。それに騎手や馬主の顔まで知っているのだから、ますます驚いてしまった。そうだった、今は、こういう時代になったんだ、と気がつく。 また、左隣にいる若い男(22歳くらい)、これまた身体中に電子機器をつけている感じだ。まず、携帯、望遠レンズ付きカメラ、よくわからんが小型映像機、それに何やらアンテナつき機器など。そして、スポーツ紙に板つきノートなど。いやいや時代も進んだものだ。 この私を含めた4人は、パドックから一歩の離れない集団になった。70歳の私から見ればもう孫のような年代の人たちである。パドック周回で見る馬の見方も隔世の感がした。 私は、RFCデータをブログに掲載してから、パットで馬券購入を終え、競馬場に来ているので、レースのデータは頭に入っている。共同通信杯も勝ち馬予想をブログで公開しているので、あとはパドックで馬のチェックだけだ。生の現場で馬を眼の前で見ると、馬の調子が本当にわかるものだとつくづく思った。 11Rのパドック周回も終わり全馬がパドックから消えたので、私も本馬場に向かうことにした。離れ際、若者たちに「このレース、軸は武豊で、あとは松岡に蛯名じゃないかな。馬番なら5-3-9、だと思う」と告げ、握手を交わし彼らと別れた。 さて、彼らはケータイで、その馬券を買ったかどうかは知る由もないが、また、同じ場所であの競馬通の“孫たち”に会いたい気もする。 2009.02.09
by alleysan
| 2009-02-10 10:23
| 競馬
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Comments(1)
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クボカワ
at 2009-02-11 14:41
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有馬さんと3人の若者たちのシーン。
絵になりますね。 RFCで馬券が決まったら、PATで投票し、ゆうゆうとレース見物に没入できる有馬さんと違い、発走前までオッズをチェックしている小生は、馬場に行くには指定席にノートパソコンを持ち込まなければならないでしょう。 いまのように券種が増えてしまっては、競馬場の穴場で、冷静に目的の馬券を記入し、購入するのはほとんど不可能ですからね。 有馬さんが会った、そういう若者なら、ぼくも逢って話がしてみたいです。
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by alleysan
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